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2017年6月16日

初めての輸入建材の選び方 その①「施主様編|前編 」

いよいよ訪れる夢のマイホームの実現。何年も大切に温めてきたプランをどうやって叶えようか、どこから形にしようかと想像を膨らませながら過ごす時間は、人生で最もハッピーな瞬間のひとつかも知れませんね。

今回のブログでは、まだ考え始めたばかりで自分のスタイルに行き着いていないという方から、膨大な知識を溜め込んで吐き出す受け皿の小ささに気付いて飲み込んでしまったヘビーな(!?)方までを対象に、輸入建材を探して絞り込んでいくまでの道すじの一例を分かりやすくお伝えできればと思います。

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最初の大切なチョイス 誰が選ぶ? 誰に任せる?

輸入建材はその特殊性から、長らく”専門家に任せるもの”と考えられてきました。それがインターネット等で誰でも簡単に情報収集が出来るようになった今では、家を建てられる施主様自身が調べて、比較して、購入の直前まで段取りしようとする流れが、確実に広まってきています。 仕事を任せられる側のプロの方々ももちろん、可能な限り広く深く情報を集め、質問や要求に応えようと日々努力しています。同じ時間を掛けて得られる情報の質と量にはあまり差はなく、”あとは経験値の違いだけ”という見方ができてしまうのも事実です。

インターネットを通じて入手できる”モノ”は無数にありますが、情報や経験、予測を元に的確なアドバイスによって最適な一品に導いてくれる”システム”や”サイト”は、こと輸入建材においてはまだ存在せず、掲示板サイト等のクチコミや友人知人など経験者の体験談が、実は信頼できる判断基準になっていたりいます。「この選び方でホントにいいのか?信頼できる商品なのか?」については、どこかの段階で”その道のプロに尋ねる”というアナログなプロセスを経る必要がまだあると思います。

ご自分のセンスにぴったり合う設計士さんやデザイナーさん、職人さんとの出会いを既に済ませている方なら、プロの目と腕を頼って『お任せします』と割り切るのも、頭のキャパシティを別のことに使えるメリットがあります。もしそのような出会いにまだ巡りあわれていない方なら、自分たちの手で現実的な選択肢の中から理想に近いモノを手に入れようと、一生懸命「検索」されているのではないでしょうか? 私たちサンタ通商は建材選びに迷った時の相談窓口として皆様のお役に立てるよう、37年の経験とノウハウをフィードバックさせていただいています。


最も簡単な選択 「価格で選ぶ」 但しちょっとした落とし穴も

ネットショッピングの世界では当たり前になった“価格の下調べ”、同一商品の価格をワンクリックで比べられる価格比較サイトなどは、便利と言うよりも必須プロセスと言えるでしょうか?住宅用建材は家電品や日用雑貨のレベルには達していませんが、ここ数年でインターネット販売を行う業者の数も増えて、取り扱われる商品の幅も大変広くなっています。(当社もECサイトを運営しています。

希望に近い商品を見つけたら、品名をコピー、検索エンジンにかけると・・・出てきます。思ったよりも沢山。でも価格を見てもテンでバラバラ・・・。これは一体どういう事なのでしょうか?

まず検索して現れる価格は必ずしも「購入価格」であるとは限りません。何か別の商品を付け足して1つの商品になるものや、割引き販売を前提として表示価格よりも購入価格が下がるものがあり、ひと目見ただけではそれらの見分けが難しい場合が多いです。日用雑貨を一品購入するような手軽さとは少し違っています。

DIYに興味のある方なら「素材選び」感覚で建材を一つ一つチョイスするのも家作りの楽しみになりますね。 「安くていい材料が手に入った!自分では取り付けできないけど!」・・・これでは少し困ったことになるかも知れません。ドアなど大きく重い商品もあり、届いた商品の保管場所の確保や付属品チェックもご自身でする必要があります。肝心のお家に取り付けてもらう職人さんとの約束ができていないと、悪気はなくても『お断り』されるかも知れないからです(再調達が簡単に出来ないなどの理由から)。材料の取り扱いに自信のない方は、価格だけで判断せずに、プロの方を通じて依頼される方が賢明です。

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輸入建材はデザインで選ぶ、という先入観を捨ててみる

冒頭に挙げた“ヘビーな方”を自認する方々には申し訳ないですが、輸入住宅のデザインうんちくの項目は今回設けていません。一歩引いて少し違う見方をしてみましょう。

「手入れのし易さ」 「耐久性の高さ」 「珍しさや目新しさ」 「他人のセンスに全委任(?!)」 などなど、デザイン以外にも判断基準は沢山ありますね。 “自然素材の表情の豊かさ”、“オーナーのセンス次第で見せ方が自由自在”、“欧米の伝統様式を忠実に再現”、“高いデザイン性による普遍的な価値”  ・・・これら輸入建材が持つ素性は昔からずっと変わりません。では、そのような素性を活かすには、どんな基準で輸入建材を選べばいいのでしょうか?

 その1 「 息の長いセルフメンテナンスに対する覚悟を決める 」
 その2 「 設計士さん・工事会社や職人さんとの良い関係を保つ 」

話が急に別方向に転がったようで申し訳ないのですが、この2つに自信がある方であれば、どんな材料を選んでも、何を基準に選んでも、失敗や後悔はまず無いと言えます。知識が豊富で高いレベルを要求してしまいそうな施主様は、あえてこの考え方で一度肩の力を抜いてみて下さい。

『こだわりは強いけれど覚悟もあります、あなた方の迷惑にはならない!』 という姿勢をプロの方にぶつけてみられてはいかがでしょうか?本気度を汲んで一生の付き合いを意識してもらえれば、求めなくても手を差し伸べられる ”施主のお手本” になれるかも知れませんよ。

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次回、 『 施主様編|後編 』 では、遠方の設計士さんに依頼したいという方や、輸入品が欲しいけれど時間が無くなってしまったという方へのアドバイスとなる記事をお届けする予定です。

 


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