美濃加茂で出会う伝統の新しさ ~その2- International ZEN –

こんにちは、ライフスタイリスト乃浬子Noriko K. です。

みなさまは 十分に桜の花を堪能されましたか~?

桜を愛でる心は日本の伝統文化といいますが、今年の春先の三寒四温は ゆったりと進んでくれたので、思いのほか贅沢なお花見期間を過ごせた方も多いのではないでしょうか。

桜が終わったころから、一気に暖かくなり、これからゴールデンウィークに向かっての清々しい気候が続きますね。

忙しい中、ふっとジャスミンの花の香りに足を止めるように・・・。

このコラムで一息入れていただけますと嬉しいです♪

 

さて、前回と今回、2回に渡って、岐阜県 美濃加茂で感じた「日本の伝統の新しさ」をテーマに書いています。

前回のテーマは世界に羽ばたく「日本酒」のすばらしさ。

われらが日本酒が、たくさんの国々の方たちに喜んでいただけるのは、日本人として本当にうれしい限りです。

そんな喜びを込めて、書いたブログがこちら。 ↓↓↓

美濃加茂で出会う伝統の新しさ~その1-The beauty of “Sake” –

 

 

そして、もう一つ、世界中の方たちが今、注目している 和 といえば、「禅の心」ですね。

ビジネス界でも「マインドフルネス」旋風を巻き起こし、国籍を問わず、人々のライフスタイルに定着しつつあるようです。

そこで、美濃加茂で出会う伝統の新しさ~後編は、「禅」について、お伝えしたいと思います。

ぜひお付き合いください。

2017-2-5

 * 円と角の枠を通して観える風景に人生を重ねる。 「悟りの窓」と「迷いの窓」を合わせ持ったデザインが、なんとも美しい!
このインテリアのWindow には、米国MARVIN 社の木製サッシを使用しています。

 

訪れたのは、かつて川上哲治監督や、星野仙一監督などの名監督も修業に訪れたという臨済宗妙心寺派 の「正眼寺」というお寺。

お寺のお名前が、道元禅師の 「正法眼蔵」 に近いことも、私にとって何かのご縁かもしれません。

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これから修行の道に向かう人が通る、「道場」 の看板が覚悟を感じさせます。

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広々としていてとても清々しい境内で、まずは手水鉢(ちょうずばち)でお清めをしましょう。

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境内にある、有名な「正眼寺の松」

ここ正眼寺の山川老師は、このメタセコイアの化石の割れ目から自然に生えてきた松に、 現成受用」 ・・・おかれた場所で全身全霊で命を全うするという姿勢を見出し、生きる術を説いて下さっています。

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さてここで、今回 私たちを出迎えて下さったのは、なんと、海外(たぶん欧米) から修行にいらしている僧侶の方でした!
流暢な日本語を駆使して、修行道場のいわゆる入門試験、「庭詰(にわづめ)」と「旦過詰(たんかづめ)」を熱演してくださいました。

 

 

修行をする意を決して、このお寺に到着したら、まずは玄関で頭を平に下げて、

「たのーみーまーしょーう!」と、とてつもなく大きな声で頼み込みます!

 

何度も何度も一生懸命叫んでいると

「どーーーーれーーーー?」と応答する人が中から出てきてくれます。

が!

「すでに修行道場は満員だから他の道場へ行ってください。」っと そっけなく断られるのです。

でも、そこからが肝心! 

腰を捻ったスタイルで玄関に頭を平伏し、お手洗いと昼食を頂く間以外は、朝から夕方まで、ひたすら我慢でじ~っと動かず座り続けるです。

その間、「帰れ!」っとばかり、外に引きずり出されることも。(どうやらこれは、体を動かしてあげるための思いやりなのだそうですが・・・^^;)

 

そして、夕方になると、一旦客人として夕食にも招かれ、泊まらせてもらえますが、翌日はまた「どうか他の道場へ行ってください」と断られながら同じように座り込み! お寺によって違うけれど、これが数日の間続くのだそうです。 大変そうですね^^

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めでたく この「庭詰」にパスしたら、次は第二次試験とも言うべく「旦過詰」と言って、庭詰で寝泊まりしていた旦過寮という寮舎で、トイレと食事以外の時間、延々と坐禅を続けます。

だいたい一週間ほどだとか!! どちらも決まり事だと分かっていても、体力的精神的に、かなりきつそうですね。

で、この「旦過詰」に もパスした暁に、めでたく入門を許され名前を頂き、作務(お掃除)や庫裏でのお食事の支度、坐禅、読経という、修行僧のライフスタイルの仲間入りということになるのです。

 

精進料理を作る、庫裏(くり)。 ↓↓↓ 

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庫裏の天井の梁が見事です! ↓↓↓

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「無になるための坐禅」 と、「時を大切にする作務」 のバランスが修行の生活の在り方だとおっしゃっていました。

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お話を伺った、異国からの修行僧の方も、このお寺の流儀に則って入門なさったのですよね。

自分は修行の身なので、写真や取材はNGだと。

私たち凡人が、喉まで出かかっていた質問は、

「どちらの国からいらしているのですか?」

「庭詰め、旦過詰め は、大変ではなかったですか?」

「どうして、禅を極めようと思われるのでしょう?」

「何年ここで修行をなさっているのですか?」 

などなど、もうね、伺いたくて伺いたくて、その質問が究極の煩悩だと知りながら・・・(汗)

修業とは、過去も未来もなく、今にいるためのものですものね。

 

丁寧にお礼を申し上げて、お寺を失礼したのですが・・・・。

ず~~~っと、松の陰から、私たちを見送ってくださっているお姿を、そっと望遠で撮影!

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「はいっ執着心です! ごめんなさい💦」 っと、心の中で手を合わせておりました^^

袈裟が似合っていてとっても素敵な方でしたよ~~(⋈◍>◡<◍)。✧♡ コホン。煩悩!

 

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抜けるような青空の元、敷地内に併設された正眼短期大学へ向かいます。

全国で最も人数が少ない短期大学なのだそうですが、多くの社会人が生涯教育の門戸を叩いているそう。

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美濃加茂市のふるさと納税にもなっているこちらの短大の坐禅堂で、いよいよ座禅を体験させていただきます!!

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採光たっぷり!明るくて開放的な図書館!!

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基本、全寮制なので、禅スタイルの食事のお作法など、寮生活を垣間見ることも。

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お茶室で、お抹茶を点てて頂きました。
桜の練り菓子も、手作りのお茶碗の「彩」と「〇」 も、おもてなしの心!

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さて、いよいよ坐禅堂へ。

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教わって、座ってみる。 無になることにこだわるより、ただ呼吸に集中するといいですよ~!

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眠気や煩悩を払うため、「警策」という棒で、バシッと打って頂く。

こんな感じです。 ↓↓↓

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私も、お願いして、バシッと!  肩甲骨を開いて、背を丸めるのがコツ!
とても清々しい気持ちになりますよ。

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坐禅の指導をしてくださった、風神講師。 なんと、フランスからいらした尼僧さまです。

座戦姿が凛としてなんとも美しい~~♡

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警策を打つ姿は厳しいけれど、観音様みたいに優しい笑顔にうっとり。

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風神さまは 今、禅を世界に広めるべく、ニューヨークやパリなどで、説法活動をなさっているそうです。

こういう方たちのご尽力で禅マインドが世界に広がっていくのですね~。 本当に有難いこと♡

奇しくも、お寺と短大の両方に伺って、海外のお坊さまたちに会うことができて、ますます「禅」のインターナショナルな広がりを感じることができました。

 

美濃加茂市は、海外から日本に来た方が住んでいる割合が、他県に比べ とても高い地域だそうです。

今回訪れてみて、日本の伝統を大切にしながら、現代に上手く取り入れるための創意工夫をすることで、「古今折衷」、「和洋折衷」

を愉しむ、「新しいライフスタイル」が生まれる のだということを学ばせていただきました。

 

 

今日もご一緒してくださってありがとうございました。

 

ライフスタイリスト 乃浬子Noriko K. でした。

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2017年04月24日 | Posted in Column, gallery, ライフスタイル, , , | | Comments Closed 

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